24.8.21「六行会ホール」その魅力とは?

待ちのぞむ

『女王ステ』や『イリス・ノワール』シリーズなど、ILLUMINUSの創り出す舞台公演でも使用されることの多い「六行会ホール」。1994年に設立された本劇場は、東京都内に現存する図書館のうち最も古い「品川区立図書館」を同ビルに持ち、その地下2階にかまえている。

 

この記事では、「六行会ホール」へのアクセスや周辺情報、会場の様子などを徹底解説。
観劇の世界観に浸るのにぴったりな六行会ホールのことを知ってほしい。

六行会ホールの最寄り駅は京浜急行「新馬場駅」。品川駅から2駅、駅北口から徒歩3分ほど、と考えるとアクセス自体は悪くないが、10分に1本の各駅停車を待たなければならず停車本数が多くはないので、行き帰りは余裕を見ておいた方がよいだろう。

また公式HPには記載がないが、実は大崎駅からも徒歩15分ほどで到着する。こちらに関しては以前の記事(https://www.illuminus-creative.net/sketch/news/2035.html)で解説しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。

劇場周辺で気軽に入れる飲食店はほとんどないため、時間つぶしの場所は要検討だ。駅の反対側に行けばコーヒーショップチェーン店などもあるので、マチソワ間に友人と語らう際などはそちらを利用しよう。観劇の余韻に浸りながら、勇気を出してローカル店を開拓するのもよいかもしれない。

観劇時は蓋つき飲料のみ許可されていることが多いが、新馬場駅北口すぐにはセブンイレブンが、劇場にも自動販売機の設置があるため、飲み物を持ってき忘れてもご安心を。

公共施設らしい外観に反し、劇場に向かって降りる階段は途中から螺旋階段となる。その独特な作りは劇場の雰囲気に入り込むのにぴったりで、『王ステ』や『女王ステ』など世界観の濃い作品に関しては、入場時から観劇のスイッチを入れて楽しめるだろう。

シックな赤と白を基調に絨毯(じゅうたん)と大理石で仕上げられたホワイエは、まるでホテルを訪れたかのよう。ソファやクロークも備えており比較的広いため、公演によっては物販のほかに展示が行われていることもある(ILLUMINUSではキャストの応援ビジュアルを展示していることが多いので要チェック!)。

入場後に時間がある際は、ソファで購入したパンフレットを読んだり展示を見て回ったりすると、観劇への気持ちを高めるのに最適だ。

お手洗いは男女それぞれ、手洗い場・個室ともに複数個設置されている。こちらも劇場とは思えぬおしゃれなタイル調になっているので、まだ利用したことのない方はぜひ1度入ってみてほしい。

座席数は248席と小劇場のくくりに入れられるが、舞台は奥行きがあり十分に迫力を感じられる。ホール椅子は座り心地がよく、コンパクトな作りながら窮屈さはない。観劇あるあるの終演後に腰が痛くなる現象も、本劇場であれば心配ご無用!

またサイドブロックはセンターに向かって若干角度がついているため、どの座席でも見切れることがほぼなく快適に観劇できるだろう。

作品によっては、公演の中で通路や最前列前のスペースを使用することもあり、生のキャストの近さを感じたうえでより作品に没入できる作りとなっている。大きな荷物をお持ちの際は必ずクロークに預けるなどして、スペースを邪魔しないよう配慮も必要だ。

「観劇」という行為を、前後も含めて十分に味わえる空気をまとった「六行会ホール」。歴史と雰囲気のある本劇場で、ぜひどっぷり世界観に浸りながら観劇を楽しんでほしい。

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会場概要
■住所
〒140-0001
東京都品川区北品川2-32-3
■最寄り駅・アクセス
京浜急行「新馬場駅」北口より徒歩3分
東急バス 渋谷41系統 渋谷駅~大井町駅「新馬場駅前」下車徒歩3分
■座席数
248席
■クローク
あり
■駐車場
あり
■公式HP
https://www.rikkoukai.com/
※この記事の内容は2024年7月現在の情報です。
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取材・文:今田夏見

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