24.9.18小宮山薫×宮下大佑「チケミー」に関する5問5答

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ILLUMINUS(イルミナス)代表 小宮山薫が、NFTチケットプラットフォームサービス「TicketMe(以下、チケミー)」創業者 宮下大佑に聞く5つの質問

Q1.宮下さんがチケミーを立ち上げた経緯は?

 

A.起点としては「流通を正しく行いたい」というのがありました。「価値があるのにまだ見つかってないモノ」や、逆に価値が世間に認知されているが故に高額転売されてしまって価値が不当に吊り上がってしまい「あるべき場所にあるべき価値が無い」という状態になってしまっているのが気になっていて。そこで、クリエイターやアーティストの方々にきちんと還元されつつ、買いたい人が買えて、売りたい人が売れる、“適切で健全な市場”を作っていこうという思いが生まれ、「チケミー」を立ち上げました。

 

Q2.「転売対策」のためにチケミーが実装しているサービス内容について教えてください。

 

A.チケミーとしては「転売ヤーの参入を防ぐ」「転売が外部で行われないようにする」の2つの軸でやっています。1つ目は、チケット発売段階で本当に買いたい人のみが買えること。2つ目は、ユーザー間でのチケットのやり取りがすべて管理されたプラットフォーム内で行われること、というのを施策として大切にしています。
現在の市場の課題として捉えているのが、「誰が買ったか分からない、誰が売ったかわからない」という点ですね。外部のプラットフォームを使用されてしまうとまったく特定できなくなってしまうんです。なので、適切にコントロールされた中でチケットの売買ができるプラットフォームを提供するというのが我々チケミーが行なっていることになります。

 

Q3.チケミーの特長でもある、チケットのリセール機能やオファー機能について教えてください。

 

A.チケミーのミッションである「あるべき場所に、あるべき価値を届ける」をできるだけ目指した結果、行きついたサービスです。

リセール機能は、プラットフォーム自らこういった機能を提供することで、ユーザーは行けなくなってしまうかもしれないリスクを考えずにチケットの購入ができますし、購入できなかった方もリセールされたチケットを買えるかもしれない、主催者側も空席を作らずに済む、三者両得のような構造になっています。
またチケミーでは、発売の段階ではユーザーがある程度許容できる定価で誰もが買える市場になっているんです。高額を出せば買えるという構造にはなっていないんですね。最初はユーザー全員が同じ金額と確率で買えて、そのあとで、それ以上の価値を払ってでも、どうしても欲しい!と言う人がいた場合には、そこに対して個人がその価格で譲る・譲らないの判断ができるという仕組みがオファー機能です。

 

Q4.定価以上のリセールが成立した場合、利益の一部をアーティストや興行主へ還元する仕組みがありますが、その狙いは?主催者、ユーザーそれぞれにどんなメリットがあるのでしょうか?

 

A.通常、チケットの高額転売による利益は転売ヤーに全額渡り、アーティストやクリエイターには一切還元されません。しかしチケミーでは、リセールの利益を主催者側に還元することで、彼らが正当な利益を得ることができます。還元された利益は新たな公演やアーティストの活動にも使われることで、結果的にンタテインメント業界の持続可能性を高めることにもつながるんですよね。
ユーザーは、正規価格や自分が納得できるリセール価格でチケットを購入することによって、アーティストやコンテンツに直接貢献することができます。また、正規のリセールプラットフォームを利用することで、偽造チケットや不正な高額転売のリスクが大幅に減少し、安心してチケットを購入することができます。

 

Q5.リセール機能を使って売買される具体的なシチュエーションは?

 

A.実際にあった事例で、当日大阪から東京の会場へ向かう途中に新幹線が止まってしまって、お客さまが来られなくなってしまったんです。そこで新幹線車内でチケットをリセールに出したら偶然会場の近隣にいたチケットを買えなかったファンの方が買うことができました。来られなくなってしまった方もチケットを無駄にしなくて済みましたし、観られないはずのお客さまも公演を楽しむことができたんですよね。
チケミーには他のユーザーをフォローする機能も有りまして、リセールによってつながったユーザー同士があくまで善意によって、チケットを融通しあうこともできるようになっています。

 

 

ILLUMINUS(イルミナス)代表 小宮山薫が、NFTチケットプラットフォームサービス「TicketMe」創業者 宮下大佑の対談全文はこちらに掲載しております。

 

取材・文:アセビカンナ/編集:今田夏見

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