25.3.26第八限は「ホーリー家」

ILLUMINUSが送る、新たなるオリジナルガールズ演劇。
少女たちと邪神が織り成すダークマジックファンタジー「イリス・ノワール」の世界へようこそ。

ここでお話しするのは、イリス・ノワールシリーズの様々な要素について。
初めてイリス・ノワールの世界に踏み入る方には予習として。再び足を踏み入れた方には復習として。様々な専門用語飛び交うこの世界について、少しばかり解説させていただきます。

 

第八回目の本日の議題は「ホーリー家」

 

 

 

ホーリー家はフィンランドを拠点とする魔術貴族であり、その綴りは「聖なる」を意味する「Holy」ではなく、ヒイラギを意味する「Holly」である。
ヒイラギは魔除けの植物とされ、呪医(超自然的な要素で治療する医者)を担った北欧の魔術師にとって重要なものである。そんなホーリー家は、スカンディナヴィア半島北部に住むサーミ人の魔術師『ノアイデ』の血統である。
古くから放牧、狩猟で生活していたサーミ人にとって、危機を知らせ、病に対抗し、神々と対話するシャーマンは特別な存在だった。森林や大地に宿る精霊との対話を重視した魔術を扱い、薬草学に長けた家柄と言える。

 

ホーリー家は2000年以上に渡って、異界の森の主――邪神イブ=ツトゥルの研究を行ってきたが、西暦500年頃からその監視をクアチルから任されるようになった。同時にグランロッジからも研究を正式に認められ、その席に迎え入れられた。そして最近になって努力が実を結び、人工のプリンシエ・アビスンを誕生させるに至った。
貴族としての使命感が強く、対邪神の一族としての誇りを重視する。そのための戦力として養子縁組や婚姻を積極的に行ってきており、中には魔術騎士にまで至った者もいる。

 

北欧系魔術師は、原初ゲルマン系のスウェーデンにある魔術学校に通うことが多い。だが、ホーリー家は長女ミエリをイブ=ツトゥルとの対決のためにエウラリア黒魔術学院へと送り込んだ。本来、邪神の活性化につながるようなことを、グランロッジは許可しない。
しかし、ホーリー家はグランロッジの上級顧問としての立場があった。そのため、『禁樹のミエリ』における作戦は認可され、ホーリー家はその使命を成し遂げたのだ。

それでは、今日はこのあたりで。
ではまた後日、より深いイリス・ノワールの世界にて。

 

TEXT 瀬良藤吾

舞台「イリス・ノワール -魔鏡のクリス-」

 

脚本:春日康徳 瀬良藤吾
脚色・作詞・演出:吉田武寛
2025年4月2日(水)- 4月6日(日)
六行会ホール

■公式HP

https://www.iris-noir3.com/

 

■出演
河内美里
星守紗凪

安藤千伽奈
星波
大森美優
花澤桃花
斎藤愛莉
千歳ゆう
本条万里子
髙橋彩香
松澤可苑
日和ゆず
小松穂葉
荒井瑠里
Ayane

伊藤優衣

〈エレーヴ〉
石田みう
山口輝鈴
結城まお
RIRA

 

詳細・お申し込み募集は終了しました

この記事をシェアする

第八限は「ホーリー家」
に関するその他の体験