24.5.22第五限は「友愛会-グランロッジ-」

待ちのぞむ

瀬良藤吾が解説する「イリス・ノワール」の世界

第五限は「友愛会-グランロッジ-」

ILLUMINUSが送る、新たなるオリジナルガールズ演劇。
少女たちと邪神が織り成すダークマジックファンタジー「イリス・ノワール」の世界へようこそ。

ここでお話しするのは、イリス・ノワールシリーズの様々な要素について。
初めてイリス・ノワールの世界に踏み入る方には予習として。再び足を踏み入れた方には復習として。様々な専門用語飛び交うこの世界について、少しばかり解説させていただきます。

 

第五回目の本日の議題は「友愛会-グランロッジ-」

 

友愛団体――フリーメイソン、ローゼンクロイツ、テンプル騎士団、そのどれもが死者蘇生や不老不死、神秘なる力を求めて作られた秘密結社である。
《グランロッジ》もそんな深淵なる知識を求める者、黒魔術師の友愛団体である。
その目的は黒魔術師の保護と、秩序維持。そして深淵への挑戦。その歴史は西暦以前まで遡る。
それまでは名前のない魔術師集団だったものが、西暦の始まりごろから団結、協同で魔術師の保護・取り締まりに乗り出した。当時地球に存在した様々な神々の庇護、協力もあって一部地域を除く魔術師たちとの共同運営組織として成立し、現在に至る。
神という上位存在と強い繋がりがあり、その点では通常の魔術師より上に立つ。そのため少なからず選民思想的であり、グランロッジの上級会員になるには血筋>紹介>実力といった暗黙の了解がある。

 

グランロッジの事業の一環として次代を担う魔術師――イリスの育成がある。
当時まで独立的だった各地の魔術師(のちに魔術貴族と呼ばれるようになる大家)と協力して、エジプトで最初の魔術学院『ネフレンケム神学府』を設立。それ以降複数の魔術学院を設立し、イリスの育成に努めてきた。
それもすべて、クァチル=ウタウスや他の神々が打倒・封印した邪神への対策と、健全な魔術師の育成のためである。

 

しかし、長年の組織運営は派閥化や癒着、腐敗、堕落を生み、中には邪神教団の傀儡となる者たちまで存在した。邪神の脅威が迫りつつある中、グランロッジの立て直し、世界各地の魔術学院との連携は急務となるであろう。

 

それでは、今日はこのあたりで。
またより深いイリス・ノワールの世界でお会いしましょう。

 

 

TEXT 瀬良藤吾

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